30代から始めるアロマテラピー 誰でも手軽にアロマを取り入れる方法を紹介

アロマ

最近、疲れ気味。
家で簡単にできるリラックス法はないかしら?

30代になってから気持ちの切り替えがうまくできなくなってきた。

イライラや落ち込み気分を上手に切り替える方法を知りたい。

仕事にプライベートに何かと忙しい30代。

ストレスを感じたり疲れが溜まったりしている方も多いのではないでしょうか。

「上手に気分転換ができるようになりたい」「寝る前に心を落ち着かせたい」と思っている方にはアロマテラピーがおすすめです!

この記事はアロマテラピー検定1級の私が、手軽にアロマテラピーを始める方法やおすすめの香りを紹介します。

ぜひ最後まで読んで、アロマテラピーの魅力を知ってくださいね。

※この記事は、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)の『アロマテラピー検定公式テキスト』を参考にしています。

アロマテラピーとは

『アロマテラピー』という言葉は芳香という意味の「アロマ」と、療法という意味の「テラピー」が組み合わさった造語です。

公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)では、アロマテラピーの定義と目的を以下のように示しています。

【アロマテラピーの定義】

アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である「精油(エッセンシャルオイル)」を使って、美と健康に役立てていく自然療法です。

【アロマテラピーの目的】

・心と身体のリラックスやリフレッシュを促す

・心と身体の健康を保ち、豊かな毎日を過ごす

・心と身体のバランスを整え、本来の美しさを引き出す

『アロマテラピー検定公式テキスト』 公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)

アロマテラピーは「テラピー(療法)」という言葉が使われていますが、医療のような治療法ではありません。

香りを楽しみながら心と身体をサポートする自然療法として位置づけられているのです。

アロマテラピーで使われる精油は植物が原料となっています。

使う植物によって、心が落ち着く香り、リフレッシュできる香り、気持ちが前向きになる香りなど特徴はさまざま。

自分がどのような気分になりたいのかによって香りを使い分けることで、心と身体のリラックスやリフレッシュにつながるのです。

精油の特徴

アロマテラピーでは、主に精油(エッセンシャルオイル)が用いられます。

精油とは、植物が持つ香り成分を取り出した天然の素材のことです。

精油には以下の4つの性質があります。

芳香性

芳香性とは、香りを放つ性質のことです。

精油の入ったビンを開けるとフワ~っと香りが広がりますよね。

これは、精油が植物から香り成分を抽出したものだからです。

抽出する植物によって、含まれる成分が違うため精油ごとに香りもさまざま。

なりたい気分によって使い分けて楽しむことができますよ。

揮発性

液体が気体になる性質を揮発性といいます。

揮発性があることによって精油は、とても香りが広がりやすいのです。

小皿やティッシュに垂らすだけでも揮発するので十分香りを楽しめます。

ただし、ビンを開けたままにしておくと揮発して中身がどんどん減ってしまうので気をつけましょう。

親油性(脂溶性)

精油は、油には溶けやすく水には溶けにくい性質があります。

そのため、液体に原液のまま垂らすと表面に浮いて膜のように広がってしまうのです。

アロマテラピーでは、先に無水エタノールなどのアルコールと精油を混ぜてから液体に入れるようにします。

アロマスプレーを作る時やお風呂に入れたい時は、精油を無水エタノールなどに混ぜてから液体に入れるようにしましょう。

引火性

引火性とは、燃えやすい性質のことです。

揮発した精油が空気と混ざり合い、そこに火が移ると燃えやすくなります。

そのため、火の元の近くには絶対に精油を置かないようにしましょう。

とくに、コンロを使って手作り化粧品を作製する場合は注意が必要です。

アロマテラピーの注意点

精油は天然の素材ですが、必ずしも安全とは言い切れません。

安全にアロマテラピーを楽しむために正しい使い方や注意事項を理解しておきましょう。

原液を皮膚に直接つけない

精油は、原液のままでは非常に刺激が強いものです。

皮膚につけて使用したい場合は、必ずキャリアオイルなどで薄めるようにしましょう。

万が一、精油の原液が皮膚についてしまったらすぐに大量の水で洗い流します。

また、赤みや発疹などが見られた場合は速やかに医療機関を受診してください。

精油を口や目に入れない

日本では、精油を飲んだり他の食品と一緒に摂取したりすることはおすすめされていません。

目にも精油が入らないように注意しましょう。

もし、口や目に精油が入ってしまった場合はすぐに大量の水で洗い流します。

精油を飲み込んだり目に入ったりした場合はすぐに医療機関を受診してください。

火気のそばで使用しない

精油は、引火性があるため火気を扱う場所の近くには絶対に置かないようにしましょう。

とくにコンロを使用して手作り化粧品を作製する場合は、コンロとは離れた場所に精油ビンを置くようにしてください。

注意すべき精油

精油の種類によっては、使い方に注意が必要なものもあります。

以下の2つの特徴については、しっかり覚えておきましょう。

光毒性

紫外線に反応することで、皮膚炎症や色素沈着を起こす可能性のある精油のことです。

これらの精油が皮膚についた状態で紫外線に当たることは、避けるようにしましょう。

【光毒性を持つ可能性のある精油】
・グレープフルーツ
・ベルガモット
・レモン
※「ベルガプテンフリー」や「フロクマリンフリー」と記載のあるものは、光毒性を持つ成分を取り除いて販売されています。

皮膚刺激

精油成分が皮膚へ浸透したときに皮膚組織や末梢血管を刺激して、皮膚刺激(炎症や紅斑、かゆみなど)を起こすことがあります。

以下の精油は、皮膚刺激を起こしやすい性質です。

これらの精油を使用する際は、濃度を薄くして使うようにしましょう。

【皮膚刺激に気をつけたい精油】
・イランイラン
・ジャスミン
・ティートリー
・ブラックペッパー
・ペパーミント
・メリッサ
・ユーカリ

注意すべき対象者

香りの感じ方は、健康状態や年齢、体質などによって異なってきます。

とくに以下に該当する人へは、注意が必要です。

妊産婦

妊産婦の方は、体調の変化が大きく身体が敏感になります。

そのため、芳香浴(香りを空気中に拡散する方法)以外を行う際は十分注意してください。

とくにアロマトリートメントを受ける場合は、医師や専門家に相談するようにしましょう。

子ども・ペット

子どもは大人よりも抵抗力が弱いため、3歳未満の子どもには芳香浴以外は行わないようにしましょう。

3歳以上であっても精油の量は成人の10分の1から始め、多くても2分の1の量は超えないようにします。

また、ペットは人間と身体のつくりが違うため安易に使用してはいけません。

高齢者や既往歴のある方

まずは、基準の半分以下の量の精油で試し様子を見ながら使用しましょう。

ローズマリー精油は、血圧を上げるはたらきがあるため注意が必要です。

病気やアレルギーのある方

医療機関で治療中の方や薬を処方されている方は、医師に相談しましょう。

また、精油やトリートメントに使う植物油によるアレルギーにも注意が必要です。

皮膚の弱い方

皮膚の弱い方や初めてアロマテラピーを利用する方は濃度を低めに薄めて精油を使用しましょう。

もし、異常が見られたらすぐに使用を中止し大量の水で洗い流してください。

アロマテラピー初心者におすすめの取り入れ方

これから、アロマテラピーを始めたい人におすすめの手軽にできるアロマテラピーの方法を紹介します。

ティッシュやハンカチに香りをつける

アロマテラピーの一番簡単な方法は、ティッシュやハンカチに精油を垂らすやり方です。

この方法を聞いた時「こんな簡単でいいの?」と驚きました。

でも、ティッシュにお気に入りの精油をつけて作業机や枕元に置いておくだけで簡単に気分転換できますよ。

私は、安くてたくさん入っているコットンを買って小さなお皿に乗せて使っています。

注意点

精油によってはシミになるものもあります。

布につける場合は、始めに目立たない部分につけてシミにならないか試すようにしましょう。

吸入法

吸入法とはマグカップなどに入れたお湯に精油を垂らし、立ち上がる蒸気を吸い込んで香りを楽しむ方法です。

アロマテラピーというとディフューザーなどの特別な道具が思い浮かぶかもしれませんが、マグカップにお湯を張るだけでも香りが広がります。

じんわりとした蒸気と一緒に香りを感じられるので、コットンに垂らした時とは違った楽しみ方ができますよ。

準備するもの

  • 好きな精油:1~3滴
  • 用具:お湯を入れる容器(マグカップ、ボウル、洗面器など)

やり方

  1. 容器に半分ほど熱湯を入れ、その中に精油を入れます。
  2. 目を閉じて深呼吸するように鼻と口からゆっくり蒸気を吸い込みましょう。

注意点

  • 蒸気によって咳を誘発する可能性があるため、咳やぜんそくの症状があるときは行わないようにしましょう。
  • 精油の種類によっては、粘膜に刺激を与えるものもあります。
    必ず目を閉じて行いましょう。

部分浴法

部分浴法とは、洗面器などにお湯を張り手や足などを部分的に温める方法のことを言います。

とくに冬場など手足の冷えが気になるときに、おすすめです。

準備するもの

  • 好きな精油:合計1~3滴
  • 無水エタノール:5ml
  • 用具:洗面器など(手首や足首まで浸かる深さのもの)

やり方

  1. 洗面器に熱めのお湯を張る。
  2. 無水エタノールに混ぜた精油を洗面器の湯に入れてかき混ぜる。
  3. 温めたい部位を洗面器に浸す。(手浴の場合は手首まで、足浴の場合は足首まで入れる)
ポイント
  • ポットに熱いお湯を用意しておき、洗面器のお湯がぬるくなったらお湯を足して温めましょう。
  • 足浴を行う際は、下半身をタオルで包むとより体が温まります。
  • お好みのハーブを入れるのもおすすめです!

注意点

  • お湯をつぎ足す時は、やけどに気をつけましょう。
  • 精油は水に溶けないため、先に無水エタノールとよく混ぜ合わせてからお湯に入れるようにします。
  • かんきつ系やスパイス系の精油は皮膚刺激を感じることもあるので、使用量を少なくしましょう。
    皮膚がピリピリするなど、異常を感じた場合は、すぐに洗い流してください。

アロマスプレー

少しレベルアップしたい方は、アロマスプレーを作る方法もあります。

シュッとひと拭きするだけで、いつでも香りを楽しむことができるのでおすすめです。

玄関や寝室、浴室などそれぞれの場所に合わせていくつか作っておくのもよいでしょう。

私は、玄関用にリフレッシュ系の香り、リビング用にリラックス系の香りを作って使い分けています!

準備するもの(出来上がり量 約50ml)

  • 好きな精油:合計3~20滴程度
  • 無水エタノール:5ml
  • 水:45ml
  • 用具:耐熱ガラスビーカー、耐熱ガラス棒、遮光性保管容器、ラベル

作り方

  1. ビーカーに無水エタノールを入れ、精油を合計3~20滴加える。
  2. ガラス棒でよく混ぜ合わせる。
  3. 水を加えよく混ぜてからスプレー容器に移し、作製日などを記入したラベルを貼る。

注意点

  • 精油を10滴以上入れた時は、肌につけないようにしましょう。
  • 精油は水に溶けないため、必ず先に精油と無水エタノールを混ぜてから水を加えます。
  • 無水エタノールに含まれるアルコールは燃えやすいため、火の元の近くでは吹きかけないようにしましょう。

初心者におすすめの精油

精油を買おうとお店に行ったら、種類がたくさん!

どの精油を選んだらいいの?

このような方のためにアロマテラピー初心者でも取り入れやすい精油を紹介していきます。

アロマテラピーに詳しくない人にも、比較的なじみがある香りを選びました。

ぜひ、精油選びの参考にしてみてください。

ラベンダー

ラベンダーの花から抽出された精油です。

ラベンダーは入浴剤や柔軟剤などさまざまな商品で使われているので、アロマになじみがなくても一度は嗅いだことがあるかもしれませんね。

さわやかでフローラルなラベンダーの香りは、緊張をほぐしてくれて気持ちが落ち着く香りです。

私は、リラックスしたい時や寝る前に嗅ぐようにしています。

オレンジ

オレンジは、フルーツとして食べられているのでほとんどの人はすぐに香りが想像できると思います。

オレンジの精油は、皮の外側にある小さなツブツブの中に含まれているため黄色い精油です。

スイートオレンジ、ブラッドオレンジ、ビターオレンジなどがあります。

ジューシーで甘いオレンジの香りを嗅ぐととても気分が前向きになれるので、私は気持ちが落ち込みがちな時に使うようにしています。

ペパーミント

ペパーミントは、すっきりと清涼感のある香りが特徴的です。

ガムやマウスウォッシュでもおなじみの香りですね。

ペパーミントは気分をリフレッシュしたいときや眠気を吹き飛ばしたいときに役立ちます。

「もっと寝たい~」と感じる朝に嗅ぐと、シャキッと目が覚める感じがして気に入っています。

また、呼吸を楽にしたいときは吸入法に用いるのがおすすめです。

レモン

レモンは、さわやかではじけるフレッシュな香りです。

くっきりとしてガツンとくるレモンの香りは、頭をクリアにしてくれますよ。

私は、執筆作業などしっかり集中したいときにレモンの精油を使うようにしています。

集中力を高めたいときや気持ちを切り替えたいときに、ぜひ試してみてくださいね。

ヒノキ

ヒノキと言えば、温泉を思い浮かべる方が多いと思います。

私も初めてヒノキの精油を嗅いだ時、まさにヒノキ風呂の香りだと感じました。

お風呂にヒノキ精油を入れると、まるで温泉に入っているようにのんびり気分を味わえるのでとても気に入っています。

また、寝る前に精油を垂らしたコットンを枕元に置くととても落ち着いた気持ちで眠りにつくことができます。

以下の記事では、「私のお気に入りの香りランキング」を紹介しているので、

ぜひこちらもご覧ください!

まとめ

30代からアロマテラピーを始めたい方に向けて、手軽に取り入れる方法やおすすめの香りを紹介しました。

特別な道具がなくても、ティッシュに精油を垂らすだけでアロマテラピーを楽しめます。

まずは、簡単な方法から始めてみませんか?

ぜひお気に入りの香りを見つけて、アロマで自分時間を充実させてくださいね。

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